労働生産性
1、労働生産性とは労働生産性とは、単位時間あたり、1人あたりの生産金額を算出した指標である。以下の式にて、算出する。
労働生産性=生産金額÷労働時間労働生産性の値が、大きければ大きいほど、生産効率が高いことを意味する。
2、労働生産性の算出例
(1) ある課のある月の、「生産金額」と「労働時間」(課全員の労働時間合計)が以下の通りであった場合の労働生産性を算出してみよう。
 

生産金額:27,472,000 

労働時間:4,246.75時間(小数第一位を四捨五入して、一の位までの値にすること) 

3、労働生産性の算出例 (2) 労働生産性=27,472,000÷4,246.75時間=6,849 

つまり、この課では生産金額が1人1時間あたりの生産金額が、6,849円であることを意味する。もちろん、これ以上稼いでいる人もいるし、これに達しない人もいる。ここで算出した6,849/(人・時間)という数字は、あくまでも課としての値である。 

4、労働生産性の算出例 (3)それでは、ある課の上半期の労働生産性を算出してみよう。
 

 

生産金額

労働時間

4月

9,940,000

1,798.25時間

5月

12,000,000

1,585.75時間

6月

12,000,000

2,020.00時間

7月

12,500,000

1,716.50時間

8月

13,370,000

2,105.25時間

9月

13,440,000

1,856.00時間

 5、労働生産性の算出例 (4) 上半期の労働生産性の算出結果 

 

生産金額

労働時間

各月の労働生産性

4月

9,940,000

1,798.25時間

5.528

5月

12,000,000

1,585.75時間

7.567

6月

12,000,000

2,020.00時間

5.941

7月

12,500,000

1,716.50時間

7.282

8月

13,370,000

2,105.25時間

6.351

9月

13,440,000

1,856.00時間

7.241

上半期合計

73,250,000

11,081.75時間

 

 上半期の労働生産性を算出する場合、2つの計算式が生じる。
(a)労働生産性=Σ生産金額÷Σ労働時間(b)労働生産性=各月の労働生産性を平均
(a)の式で計算した場合、労働生産性=6,610円(b)の式で計算した場合、労働生産性=6,652円この場合、(a)と(b)の計算方法の違いにより、0.6%の差が生じている。この差は、誤差と判断すればよい。()但し、(a)の方式を採用の指示がある場合あり。

生産管理(稼働率)